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2017/02/08

USA TOURING ②

........つづき。

海外ツーリングへの想いは、マルタとの出会いをきっかけに、強くなり夢から目標へと変わった。どこが変わったかというと、「いつか行きたい」から「いつ行くか」になった事。
「それだけかよ!」
なんて言われるかもしれないが、ここが旅のスタートを切った瞬間だ。
気持ちは固まったのだから後は一個ずつ必要な物事をクリアしていこう。
っとは言っても、正直、具体的に何から始めていいのか見当もつかない。

まずは、どこの国にするか。
本来、「いつか」の時点ではドイツに行ってアルプス山脈を走りたいと思っていた。
しかし、ドイツに関しては自分がBMWを乗っていてドイツ製品や文化に興味がある程度で情報量も興味の度合いも乏しすぎるので今行くべきではない。
他に自分が好きな国で、ある程度の情報がある国、そうなると必然的に決まる。
アメリカ合衆国だ。

アメリカへは過去にも数回渡ったことがあり、車で1000km程度のソロドライブや1ヶ月程度のソロ滞在も経験済みなので、そのスキルを活かしもう1ステップ深い旅ができるのではないだろうか。
あくまで、今回のメインの目的はバイクに乗ることなので、それに焦点を絞って考えよう。
それからというもの、毎日毎日地図を見ながら模索。色々と夢や希望が広がりあれもこれも詰め込みたくなるものの、旅への資金と時間は限られているのだから現実的に計画を練って絞り込んで行った。

ある程度旅の詳細が見え出した2015年の春頃。バイク乗りの友人やお客さんとの花見の席で渡米ツーリングの話題で盛り上がり、その場の勢いでSさんとNさんの2名も同時期に渡米をすることとなった。とはいえ、一緒に行動するのでは旅の趣旨が変わってしまうので1つのイベントとして旅の途中で落ち合って1日だけツーリングを共有するというものだ。

自分にとっては限界ギリギリの資金と時間を費やして行くのだから、ただの楽しい旅で終わらせるつもりはない。自分のこれまで得た能力へのチャレンジとして。また、今後の自分への糧を得るために行くのだ。
未知の領域だからといって、なんとかなるやろ?みたいな行き当たりばったりな甘い考えは許されない。これまでのバイク人生の集大成をかけて準備にも取り組んだ。

渡米期間は2月。2週間。 仕事と家庭への影響をを考えるとこの時期と期間しかない。

終始レンタルバイク。 時間がもっとあれば現地でバイクを購入して旅の終わりで日本へ出荷したかったが、その手間暇を考えると時間が足りないので断念。

オンロード、オフロード、キャンプ。一口にツーリングとは行っても様々だが、日本でのこれまでの自分のバイクスキルが海外で活かせるかをチャレンジする。

発着地サンフランシスコ。 あえて過去に訪れた場所にすることで、旅の前後の支度を確実でスムーズに行えるようにした。

A,B,C,ルートプラン。A;カリフォルニア〜ネバダ〜ユタ〜アリゾナ〜カリフォルニア
2月は季節柄積雪が考えられるので状況次第でプラン変更できるようにルートを考える。
ルートを考えるのはとにかく時間がかかった。行きたい場所は無数に浮かぶものの季節、距離、制限時間を考えるとなかなか計画が進まない。ちなみに、ネバダ州とユタ州はマイナス10度になるというし、その日の道路状況は行くまでわからない。もちろんネットで隅から隅まで情報を探すが確信を持てる情報は手に入らない。万が一を考えて、B,C,プランも抜かりなく設定。キャンプグラウンドやモーテルの場所もいくつもピックアップしたが、実際どれぐらいのペースで移動できるかもわからないのであえて予約はしなかった。

装備、携行品。ルートプラン同様にかなり時間がかかった。正直出発前日まで悩んだ。旅行用品、バイク道具、キャンプ道具、どれもこれまでの経験範囲以上のことまで考える必要があった。これまでの雪山ツーリングでの気温が0度を下回る程度。大幅に下回るマイナス10度なんて想像がつかない。さらにアリゾナでは20度以上になるし日差しはさらに強い。極寒から真夏、雨や雪にも耐えうる装備をしつつ、コンパクトにパッキングしなくてはならない。結果、テントを含むキャンプ用品はランクアップして一新。ウェアー類も日本では使わないであろう極寒対策品も購入。大枚をはたいたが、ここで手を抜くと旅全体に影響しかねないので致し方ない。もちろん渡米寸前に冬山でキャンプをしてイメージトレーニングもした。
細かいことでいえば、連日の悪条件下で体調不良を起こさないように栄養補助サプリや各処方箋薬も準備した。

車種選択。アメリカの大手レンタル会社では金額はそれなりに高価だが、豊富な車種と保険のフルカバーなどが充実しているし、インターネットで予約や入金も行え事前に準備が行える。車種は新車から3年程度の高年式のラインナップでその中でオフロード走行も考慮してBMW F800GS に決定。F21インチでオンロード〜オフロードまで走れる上に軽量な車体。両サイド+トップケースがワンタッチで装備可能。これしかない!
車体が決まると、必要な工具も見えてくる、パンク修理、チェーン調整、配線加工、など、工具は特に重量があるので各ボルトサイズまで調べて綿密かつ必要最低限に選定。
新型のBMWなんて乗ったことも触ったこともないので市内のディーラーに行って跨ってイメージも膨らませた。

約半年間、頭を悩ませて準備し何度もパッキング練習もした道具達。
充分かつ最低限に絞ったがこれだけの容積と約60kgの重量。
車体に積めば終始タンデムツーリング状態だ。


両手に50kg、背中に10kg、空港で歩き回るのも一苦労になるだろう。
何はともあれ、これで準備は万端。
いざUSA TOURING へ!!!

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